群馬県立前橋高等学校
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2019年3月の記事一覧
Oxbridge研修2019報告②
◆現地第2日目:3月14日(木)
<ロンドン市内見学 バッキンガム宮殿>
<ロンドン市内見学 トラファルガー広場>
<ロンドン市内見学 大英博物館>
<UCLキャンパスにて 紅林先生、岡本氏とともに>
<UCLでの講演会>
<夕食時の様子 スペイン生徒たちとの交流>
以下、現地二日目の報告です。
朝7時40分、全員元気に朝食会場に集合。8時30分のバス出発予定にて、また長時間のフライトの疲れから初日の万一を考慮し余裕を持って(朝食開始の20分前)の集合といたしましたが、心配には及ばず皆5分前には元気な顔を見せてくれました。
イギリスならではのこんがりとかために焼いた薄いスライスのトーストとシリアル、スクランブルエッグとジュースをながしこみ、8時30分過ぎ、バスにてロンドン市内へと出発いたしました。
ある程度想定はしていたものの、やはり世界に誇る巨大都市ロンドン。渋滞税(TrafficCongestion Charge)のシステム導入後は、かなり緩和されたと言われるものの、やはり市内へと近づくに連れひどくなる渋滞に巻き込まれながら、およそ45分ほどの遅れにて最初の見学地「バッキンガム宮殿」に到着。エリザベス女王がいらっしゃる(サインである旗が掲揚)ことを聞き、何となくの感嘆の声を挙げつつ、徒歩にて次の目的地へ。レンガや石造りの歴史ある重厚な建物群に圧倒されつつ、時折見える石畳や美しい都市公園、横を歩く馬車、ダブルデッカーバスや名物ロンドンタクシーなど、まさにイメージ通りのロンドンの景色に目を奪われつつ歩を進めると、ほどなくしてウェストミンスター寺院が見えてきました。そして、その奥にはロンドンのシンボルと言えるでしょう、英国国会議事堂の大時計(ビッグベン)が・・しかし、21年までの改修工事にてその姿は残念ながら見えず、教科書に出ている写真のイメージを重ねあわせながらさらに歩を進めました。首相官邸(ダウニング10番街)、外務省を過ぎ、ロンドンアイやテムズ側を遠くに眺めつつ、次の見学地「トラファルガー広場」へ。バス降車時点では青空が顔を覗かせ、あたたかさすら感じてまさに「意気揚々」と歩をすすめるうち、冷ややかな風とともに小雨がぱらぱらと・・程なくして小型の台風かと思うぐらいの風と強い雨に傘も役に立たないほどに。しかし、トラファルガー広場に到着後、バスを待つ間には、なんと空一面の青空に。これもイギリス(ロンドン)ならでの体験でしょう、ロンドン塔、セントポール教会は残念ながら立ち寄れませんでしたが、むしろロンドン市内散策に印象を残してくれました。
さて、バスの車内にてまさに流し込むように昼食(サンドイッチ等の弁当)を取ったのち、バスは大英博物館へ。およそ700万点以上を収蔵(うち常設展示は15万点ほど)するとされる、まさに世界トップクラスの規模を誇る当博物館では、とくに展示が充実しているとされる古代エジプトや古代ギリシャ、ローマ時代を中心に、ロゼッタストーンやミイラに代表される考古学的に貴重な出土品、美術品、そして忘れてはならないミュージアムショップでの買い物、と与えられた1時間30分では膨大な展示物のほんの一部を垣間見る程度ですが、生徒それぞれ楽しみにしているフロア、展示物へとまさに一目散でした。
その後、博物館から10分ほど歩き、ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン(University College London:UCL)へと向かいました。出迎えていただいたのは、ケンブリッジ大学にて物理学博士号取得後、ここUCL電子工学科にて講師として教鞭をとられている紅林先生、そして同じくケンブリッジ大学にて物理学博士号取得後、オクスフォードでは日本語学修士号取得、現在は地元鹿児島にて起業家(NPO法人「Glocal Academy」設立)として活躍をされている岡本先生、昨年に引き続き両名にお越しいただくことができました。
紅林先生からは、ご自身の決して優等生ではなかったと仰る高校時代までのご自分、さらには大学受験の失敗(決してそうではないとは思いますが、あくまでご自身の当時の目的からのコメントです)や、さらに道を見失いかけていた大学時代への言及から現在に至るまで、大きなターニングポイントとなる数々のアクションや当時の考え方は、これから受験と進路を考える生徒たちにはとても大きなアドバイスになったことでしょう。同時に、経験した失敗や後悔、そしてその背景にあった数々の挑戦、「Comfort Zone」から飛び出すことの意義について、「成長」のことばとともに投げかけていただいた時には、生徒諸君の受験や将来だけでなく、まさに今参加している研修の意義、そして初日を終えた自分自身のアクションについて考える機会になったものと感じます。到底本報告書で書ききれるものではありませんが、強く印象に残ったことばの一つとして、「Why do we have to hire you?」を挙げさせていただきます。ご自身、現在に至るまでのチャレンジと挫折が成長の糧として強調され、ケンブリッジ卒業と現職への誇りを伝えていただけた一方、「肩書」は何の意味もないと断言。真意は、「あなたは今何ができるのか?」と問われたとき、なんと答えらえるだろうか。「リスクを恐れてあるいは結果を想定して何もしないことが最大のリスク」、「困難であっても、成長や挑戦の選択肢を常に選ぶ自分になってほしい・・」とのことばもいただいたのち、生徒たちの雰囲気がぐっと変わったように感じました。
すでにおなかいっぱいというほどの御馳走(語弊がありましたら申し訳ありません)でしたが、まだまだ続きます。紅林先生からは、ご経験からの生徒目線でのアドバイスを多くいただいた一方、岡本氏からは、若くしてビジネスの第一線で活躍されている視点・考え方から、これからの社会と必要な人材(資質)、そして自分自身で道を拓くための大きなヒントと強烈な後押しをいただいた、というような時間であったと感じます。まず、慶応大学、同大学大学院博士課程卒業、そしてケンブリッジ大学博士課程、オックスフォード大学での研究過程を経て、と誰もが憧れるような肩書きからは、活躍の場はここイギリス、いや世界をまたにかけて・・(小職の稚拙の考えですが)、しかし敢えて地元鹿児島選んだとのことでした。理由は、“誰かがやっていないことに敢えて挑戦する”という強烈に志の高いポリシーの元、「世界のどこにいても、世界にインパクトを与えることができる」ということばに生徒たちの視線はさらに上がり、一気に前のめりになったと感じました。現在代表を務めるNPO法人では、「社会や学術における諸課題を研究的手法を用いて解決する事を目的とし、後進の育成やそれらの課題に取り組む個人及び企業・団体支援<東洋経済 ONLINE本人記載のプロフィールより>」を目的に、精力的に活動。一つのハイライトとして、国連担当官、UCLの副学長はじめ、高等教育、公的機関、民間企業の有識者等内外から多くのゲストを招き、地元鹿児島で毎年開催(今年第4回)を数える「高校生国際シンポジウム」での精力的、かつ明確な目的と使命を掲げた、青少年育成への思いとその活動が印象的でした。本日のセッションでなげかけられた右記テーマ(※いずれも東洋経済 ONLINE 2015~16年投稿記事)「日本は“格差社会”である前に“階級社会”だ」、「日本の大学入試改革は、なぜ迷走するのか具体性のない“マジックワード”は危ない」、「日本に足りないのは“ローカル”エリートだ!グローバル『以前』の"エリート"の条件」をディスカッションのネタに、生徒へたたみかけるような質問、意見を求めつつセッションは進められていきました。岡本氏のバイタリティ溢れる話しぶりと、何より熱意に、いつしか、生徒たちもこの二日間で見せたことのないような雰囲気(熱気に近いでしょうか)を帯びてきました。
到底まとめきれるものではないのですが(すみません、、まとまらないにもほどがありますが・・)、上記投げかけの本質は、目の前や表層の現象だけにとらわれず真意(原理)を追求できる人になってほしい(中高校時代の「探究活動」の重要性と目的誤解への懸念から)という彼の思いでした。また、同様に「本質」という観点から、英語を話せる力はもちろん大事だが、日本語ですら話せるものがないのに英語を学ぶとは・・?と、まさに本研修でも他国の方と対峙する際に強烈に感じている、突きつけられていること、海外での場面のみならず、これからの学習全てにおいても考えさせることばであったと感じます。
両ゲストによるセッション時間およそ2時間30分、まさにあっという間ではあったものの、生徒個々に強烈なインパクト、自分を変える何か「ヒント」のようなものを得た時間となったのではと強く感じます。
夕食時間は、スペインからの生徒たち(本日が最後の滞在です)とともに、ピザを楽しみました。いつしか、前橋高校生徒からのキーボード演奏やマジックやジャグリング披露、お土産等を介しての文化紹介のスペースに、意欲的に関わろうとする姿は昨日とは別グループのような雰囲気にも感じました。また一方では、そのながれに入れない姿数名も、すでに周囲との差への焦り、自分自身への葛藤など、見えてきているようです。
・奨学金のページを更新しました。(11/15)
・荒天等時の基本的な対応について掲載しました。(8/29)
現在、緊急連絡はありません。
※夏期補習Ⅱ期の日程に誤りがありました。正しくは7/28(日)~8/1(木)の連続5日間です。また、高校入試に伴う家庭学習の日程を追記しました。
今月の前高
第78回定期戦
9月20日(金)に高崎高校との定期戦が行われました。
結果は、99 対 72(一般57対30、部42対42) で9大会ぶりに勝利しました。
実行委員を中心に、3年生は定期戦の勝利へ向けて、1,2年生を鼓舞し、導きながら準備を進めてくれました。定期戦に対する熱意と伝統をつなぎ、来年も勝利できるよう努力を続けていきます。
凱旋歌を全校生徒で歌っている様子を本校Instagramにアップしてありますので、ご覧ください。
第60回優曇華
7月20日(土)に、ベイシア文化ホールにおいて第60回優曇華が開催されました。
優曇華は吹奏楽部、音楽部、ギター・マンドリン部の音楽3部合同の演奏会で、大道芸部と演劇部、そして生徒会本部と学芸委員、応援団の協力により運営しています。約1,000名のお客さんに来場頂き、盛大に開催することができました。ありがとうございました。
↑大道芸部
↑ギター・マンドリン部
↑音楽部
↑吹奏楽部
サイエンスダイアログ
7/18(木)に東京大学大学院薬学系研究科のDr.YiYang様を講師としてお迎えして、サイエンスダイアログを実施しました。
講義は自然界に存在する天然物と医薬品に関することで、全て英語で行われました。参加した生徒からは「初めての英語による講演だったが、とても面白かった。」や「自分の力不足で聞き取れない部分があったが、Scienceの魅力を教えて頂き、未来への視野を広げることができた。」などの感想が寄せられました。
サイエンスダイアログは日本学術振興会が実施している事業の一つで、世界各国より日本の大学・研究機関等へ研究のために滞在している優秀な若手外国人研究者を、講師として高等学校等に派遣し、自身の研究や出身国に関する講義を英語で行うプログラムです。
SSH講演会
7月11日(木)の放課後に1・2年生を対象とした第1回SSH講演会が行われました。生徒は7つの講演と1つの講座(医療問題勉強会)の中から1つを選択し、受講をしました。
SSH講演会は昨年度まで実施していた土曜ALに代わって、大学、研究施設、及び地域貢献に向けた研究や活動を行っている地方公共団体や民間企業の方から講義を受けることで、生徒の探究的な学びや進路選択の一助とし、各自の課題研究において、より明確な目的意識の向上を図ることを目的に今年度より実施することになりました。
多方面で活躍する講師の先生方からの話に多くの生徒が聞き入っていました。第2回は9月25日に実施予定です。
校内競技大会
7月3日(水)夏季校内競技大会の本戦が行われました。
綱引き、玉入れ、ソフトボール、バスケットボールなど8種目(1年のみバレーボールを実施し9種目)の競技をクラス対抗戦で実施し大いに盛り上がりました。各学年の上位3クラスは下記の通りとなりました。
1位 3年7組, 2年1組, 1年7組
2位 3年6組, 2年3組, 1年1組
3位 3年1組, 2年2組と2年6組, 1年5組
動画を本校Instagramにアップしてありますので、ご覧ください。
なお、1,2年生は3月に行われる春季校内競技大会の結果と総合して最終的な順位を決定します。