前高ニュース

今月の前高

Oxbridge研修2019報告③

◆現地第3日目:315日(金)

<オックスフォード大学群見学 クライストチャーチ・カレッジ前にて>



<オックスフォード大学群見学>









<オックスフォード大学 学生とのセッション>



<夕食後の英語クラス Chris先生による 3/143/15







以下、現地三日目の報告です。

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50分の指定時刻前、余裕を持って全員が集合。本日も元気に朝食を摂り、研修がスタートいたしました。6時前、朝早くから物音が聞こえるなと思っておりましたが、数名の生徒たちはスペイン生徒たちの出発の見送りに行ったとのこと(時差ボケで毎日5時前に目を覚まして・・という生徒も多く、活動を始めるにむしろちょうどよかったようでした)。

 さて、朝食を食べるとすぐにバスに乗り込み、オックスフォードへと出発。38の独立したカレッジ(加えて6つのホール)から構成される同大学は、現存する大学では世界で3番目、イギリス国内はもちろんですが英語圏で最も古い大学です。25万人を超える卒業生の中には、26人のノーベル賞受賞者、100人以上のオリンピックメダリストも輩出。歴代イギリス首相の内なんと26人が同大学を卒業しているとのことでした。ここ数年、日本の大学ランクの動向でも注目を集めている世界大学ランキング
Times Higher Education17-19にて、3年連続してNo.1の評価を得るなど、もう一つの名門ケンブリッジ大学とともに、言うまでもないですが世界トップの大学です。

 ドイツとチェコ出身の2名の現役学生に迎えられ、大学概要の説明が終わるとすぐにキャンパスツアーへ出発。ほぼ街全体がキャンパスというような広大なエリアに点在する38のカレッジのうち、数か所のカレッジやホール、図書館などを2時間ほどにわたり案内
いただきました。哲学者ジョン・ロック、「不思議の国のアリス」の作者ルイス・キャロルなどが教鞭をとり、アインシュタインも一時期学んでいた、恐らく最も有名な「クライストチャーチ・カレッジ」(
ハリーポッターの撮影に使われた、ダイニング・ホールと階段がある)、オックスフォード最古のカレッジを争う3校の一つ「マートン・カレッジ」、ヒース元イギリス首相、皇太子妃雅子様、マイケル・サンデル教授などが学んだ、やはり最古を争う3校の一つである「ベリオール・カレッジ」、卒業式や大学の公式行事の多くが行われる「シェルドニアン・シアター」など、その歴史と重厚なたたずまいに圧倒され、終始感嘆の声をもらしつつ、カメラを押す手は止まることがありませんでした(大丈夫です、学生ガイドの話にもしっかりとくらいついていました)。

 

 午後は、本日のハイライトとなるオックスフォード大学現役学生との懇談、及び質疑を中心としたセッションを実施。1時間30分ほどの間、英語でのセッションは前高生といえども相当な負荷となるかと思いましたが、全く心配には及びません。ローテーションにて代わる代わる席についてくれる学生たちへの質問とメモを取る手は止まりませんでした。一方、「質問をしても、その回答の半分も理解できず、強烈に悔しさ感じながらも、半ば適当でもメモを取っていた」というある生徒のコメントもまた印象的でした。

 合計8名(上記ガイドしてくれた学生2名含め)の学生の中には、3名の日本人、そしてなんと皆の先輩(前橋高校出身)がいらっしゃったのです。
急遽参加が確定したため、我々も事前情報なく、また当の本人もまさにセッションをはじめたその場で我々が前高であることを理解するというこの上ないサプライズも生徒たちのモチベーションを更に高めたことは言うまでもありません。日本人の学生(3名)だけでなく、他2名も流暢な日本語を話すことができたのですが、前高生は終始全員が英語での質問(なげかけ)を貫いていました。深まる質問や学生からの丁寧なアドバイスにおいては、時折日本語を交えて話していただけたことで、その理解度、インパクトはより強いものとなったと感じますし、むしろ非常に有難いものでした。終了後の生徒たちの興奮冷めやらぬ表情、解散ぎりぎりまで学生に質問とアドバイスを求め、半ば引き離されるように会場から連れ出された
バス手配の時間から我々も止む無く・・であること、一応お伝えさせていただきます多くの生徒の姿に、昨日のゲストセッション同様、心ゆさぶられる時間であったことを、感じました。また、これも昨日同様ですが、誰かの質問にのるだけ、聞くだけ、自分からのなげかけが少ない、あるいはできないことへの葛藤と焦りの様子も垣間見え、全員にとって有意義ではあったことは間違いないですが、ある意味「自分自身」を見つめる機会にもなったはずです。その後、わずかな時間でしたが、しっかりと大学ブックストアにてお目当てのグッズを手にし、更に満足の表情を浮かべてバスへ。一路Berkshire Collegeへと出発いたしました。

 さて、夜のセッション(昨日、本日ともにChris先生によるスピーキング&コミュニケーション・トレーニングを実施)の後、いよいよ明日からはCambridgeへ研修の舞台を移すこともあり、折り返しの重要なタイミングとして、ミーティングを実施しました。遅刻や怠慢な行動、そして大きな体調不良もなく、しっかりと自己管理をしていることは、彼らが意識高く常に集中して日々の研修に臨んでいる証でありますが、一方で与えられた研修プラン、時間をなんとなくこなしているような、停滞感のようなものを感じてもおりました。もちろん、本日午後のセッションで記載したように、個々に頑張っています。しかし、校長先生の言葉にありました「日々(高く)設定した目標と、それを達成する(成長への)アクション」、そして「貪欲に」・・。特に後者について、本来できるレベルのことをやって満足していないか、設定したレベルはそれでいいのか、を皆でそして個々に問い直す時間に・・というのが会設定の理由でした。その後、ミーティングの進行は生徒にまかせ、40分ほどと十分ではなかったかもしれませんが、チームの仲間にチャンスを創出してもらった自分、積極的と言いながら程遠い自分の行動への言及、一方で多くのゲストとのセッションから得た強烈なモチベーションを必ず行動に変える、明日からより高いレベルを意識、など互いの意見から現状の自分を確認し、後半に向け、そして研修後に向けて、思いを強くする機会になったのではないかと感じます。