お知らせ

教育課程

教育課程の特色

 入学生全員が大学進学希望であることを念頭に置き、在学3年間で希望が達成できるようにするため、次のような特色があります。

  • (1)2年に進級する際に、自分の能力・適正、将来の進路希望を考慮し、文系・理系のどちらかを選択します。
  • (2)国語(2年文系)、数学(2年文系、3年文系・理系)、英語(全学年)で習熟度別少人数制指導を実施しています。
  • (3)大学進学に重点をおいた教育課程となっており、東大など地歴2科目受験にも対応します。
  • (4)1年次の芸術では、音楽・美術・書道の3科目から選択することができます。

教育課程表

お知らせ

「大学共通テスト」に向けた対策について

  PDF版はこちら → 前高の共通テスト対策(PDF)

 「大学入学共通テスト」は、2021年1月からの実施が予定され、それに備えて、平成29年度及び30年度の2ヶ年にわたって試行調査(プレテスト)が実施されました。                                                                

 そして、試行調査を受験した高校生からは、問題内容に戸惑った様子で「学習方法を変えていかなければならないと思った」などの感想が聞かれ、高校現場の先生からも、「授業の見直しの必要性を痛感した」などの声が聞かれたとのことです。                          
以上のような感想などが出されたことから、前橋高校として、分析を行い、その結果を踏まえて、対策を考えました。                                                       
 
                                                           

1.「試行調査(プレテスト)」全体の特徴・傾向

 
 ① 複数の文章や資料を関連づけて情報を読み取る、思考力・判断力を問う問題が増えている。
                   (国語、地歴・公民、数学、英語など)
 ② 言語活動や探究活動など、高校での授業や学習を想定した問題が増えている。
                   (国語・地歴・公民、物理・生物・英語など)
 ③ 日常生活や社会事象を題材にした問題が増えている。   (数学、物理など)
 ④ 記述式問題が出題された。(現代文・数学)
    ・現代文:実用的な文章から、条件付きの短い記述
                                     小問3題(30字以内、40字以内、80~120字)
      ・数 学:実生活の問題を数学を使って解決させる
                  (数式を記述する問題、数式と端的な短い文で記述する問題)
 

2 各教科による分析と「共通テスト」に向けた対策

 
 【国語】
  ○ ①に対しては、授業で複数の資料を読み解く総合問題を扱い、校内テストでも出題する。また、学年進行とともに、複数資料を読み解く大学入試の小論文問題などを随時取り込む。
  ○ ④の実用的な文章対策としては、新聞・新書など図入り資料を積極的に読ませ、教材としても実用性の高い文章を増やしていく。(質の高い評論文学習は継続する)
  ○ また、④の対策として、設問に合うように表現を工夫して制限字数でまとめる力を培う。 
  ○ 二つの関連ある教材を並べて比較検討させるような教材作りを進めていく。
 
 【世界史】
    ○ ①に対しては、定期考査で図版や資料を意識的に出題・意識付けし、そこから情報を読み取るスキルを培う。
    ○ 入試論述問題を使って、因果関係や歴史的事象の意義を考察する機会を作り、習得した知識をどう使うかを意識させる。
    ○ また、自由研究や博物館学習、外部講演会の活用等も考慮する。
 
 【日本史】
  ○ ①の対策は、普段の授業でも様々な資料を活用し、それを基に考察させる取組を充実させる。
   また、校内テストでも出題し、生徒の意識転換を図る。
  ○ 知識の機械的な暗記ではなく、時代背景や因果関係を考察させる訓練をさせる。
 
 【地理】
  ○ 地理的事象の特色や変化の要因や背景などを多角的に考察させる学習を充実させるとともに、授業における作業・考察・発表を時間的にバランスよく実施する。
  ○ 探究課題を提示して、情報収集、分析・整理、発表のサイクルを学習させる授業を展開する。
 
 【現代社会】
  ○ ①に対しては、授業の中でも多くの資料に当たらせて、読解力を磨いていく。
  ○ 授業の中で、各思想の考え方を使ってどんな活用ができるか(具体的制度や政策が導けるのか)を考えさせる学習を行う。
    ○ 立場の異なる意見を戦わせたり、自分の意見を立証する資料を探させたりするディベ-ト形式の授業も取り入れ、経験させていく。
 
 【数学】
  ○ ①に対しては、多くの情報量のある問題文を読解する力とそれを行う速度を上げる演習が必要である。授業で単元のまとめとして1時間程度、内容に関わる性質をみる問題で演習する。
  ○ ③に対しては、実生活の中から数学のモデルとなるものを選び問題を作問する。
  ○ また、公式の学習では、証明まできちんと理解させる。
 
 【物理】
  ○ ②に対して、補習等により、実験の方法や過程・デ-タを色々な方向から考察させる。
  ○ ③に対して、普段の授業の中で日常生活の場面にある物理現象を考察させ、そうした例を校内テストにも出題する。
 
 【化学】
  ○ 思考力を育成するために、実験等で得られる情報の中から、考察を深めたり、話し合いを行わせたりする取組を多く経験させる。
 
 【生物】
  ○ ②に対して、1年次から授業の中でグラフや表から仮説をたて、考察するなどの探究的な学習を入れていく。
  ○ 論文などの長文を読む力や新しい科学的な知識等にも触れていく。
 
 【英語】(4技能評価への対応を含め)
  ○ 2年生終了時に大部分の生徒がB1レベル(英検2級)に到達できるよう指導体制を整える。そして、今まで以上に、1・2年次での英語学習量を確保する。
  ○ パフォ-マンス評価(スピ-キング、ライティング)を実施する。筆記とリスニングだけの評価から、4技能を踏まえた評価方法へ変えていく。
  ○ 文科省から指定を受け、「外部専門機関と連携した英語指導力向上事業」の研究協力校となった。指導・助言を受け、高度な言語活動を授業で行うための研究を行う。
  ○ 今後、生徒の資格・検定試験の受験機会を1・2年生から確保するため、学校全体で調整を図る。GTECを1・2年生が全員受検(1・2年ともに4技能)し、英検、TEAP、TOEIC等、受検を奨励する。
  ○ 難関大の2次試験は引き続き、抽象度の高い論説文や小説等の読解問題が出題されると思われる。そこで、資格試験対策に終始するのではなく、しっかりとした基礎(文法、構文、語彙など)を固めながら、高いレベルの英語が読めるように指導する。
  ○ 語彙のレベルの引上げが必要。基礎を固めた上で、多くの英語に触れることが必要。高校生用の教材を繰り返しやるだけでは、目標のレベル(準1級)には到達できない。(英字新聞、英語雑誌、速読用の読み物、TEDなど)
  ○ 他教科との連携を視野に入れる(CLIL)→ 理科や社会などの教科学習と英語の語学学習を統合したアプロ-チ。教科内容を題材に様々な言語活動を行うことで、英語の4技能を高める。
  ○ リスニング対策として、1回のみの聞き取りで理解させる訓練を行う。また、場面設定を瞬時に理解できるよう、日頃から様々な問題に触れ、柔軟性を養っておく。また流される英文の量が多いことから、聞き取ったことの要点をメモし、整理する力を育む。
  ○ 外国語科学習到達目標はこちら
 
 

3 新たな大学入試に向けて

 
 ① 探究活動(課題研究)の強化・充実に努めます。
 
  ② 英語の外部試験の受検促進を図ります。
 
  ③ 探究的学習などの教員研修の充実に努めます。
 
  ④ 「主体性等評価」の対象となる校外での活動の促進を図ります。